はじめに
広島大学に在学または目指している方の中には、情報系に興味あるけど「広大で何が学べるの?」「どうしたらスキルが身につくの?」「どんなサークルがあるの?」「その後の進路は?」というような悩みを持っている方がいます。 今年度卒業する私も入学当初に同じような悩みを持っていました。
この記事では、広島大学で情報系をしたい人にとってどのような道筋があるのか概略的に書いています。
ちなみにこの記事は 広島大学 HiCoder & ゲーム制作同好会GSD Advent Calendar 2024の 16 日目です。 他の記事を見ることで、パソコンを使って活動をしている広大生の生態を知ることができます。
大学で学べる事
まず広大で学べることについて書いていきます。
王道な道としては、情報系に興味ある方はまず情報科学部に入学しましょう!
情報科学部の講義では、コンピュータ・サイエンスにおいての基礎知識を学べます。 内容は統計からプログラミングの講義まで幅広くあります。 そして年度が上がるとコースを選択するようになり、その分野に特化した講義が必須科目になります。 入学年度によってどのようなコースや講義があるか変わってきますので、ご注意ください。
講義の内容と感想は私の同級生の記事が参考になります。 私の情報科学部を卒業した感想としては、幅広く学べ基礎知識が身につくことができました。しかし学部ができてから2年目であったことも相まって、講義によって内容が薄かったり、他の講義と同じ内容があったり、逆に前提知識を学んでおらず難しすぎるような内容があった印象です。 ただ他の大学の授業を受けたことがないので、どの大学でも同じような悩みはあるかもしれませんが...
また大体の講義は、他のコースや他の学部生でも受けることができます。 そのため他の学部でも忙しさを気にしなければ積極的に受ければよいです。
コンピュータ・サイエンスの理論的な部分を深く学びたいのであれば数学科、量子コンピュータを深く学びたいのであれば物理学科に進学するのもよいと思います。
その後の進路としては、大学院で情報科学プログラムに行くことをおすすめします。 情報科学部では4年生から研究室に在籍するため、研究できる期間が短いです。 そのため、興味ある分野について研究したい場合には大学院まで行くことが大事です。 情報科学部から大学院に進学する人が多数です。
独学
情報科学部の内容はあくまでも基礎知識しか身に付かないので、自分の興味のある分野は良くも悪くも講義に期待せず、自ら学ぶことが大切です。
広島大学はとても田舎にあるので、情報系の特定の分野に精通したスペシャリストに会える機会はほとんどありません。 そのため、ネット上の情報を参考にして、その分野の参考書やオンラインのテキストや動画などで学習しましょう。
その後学んだことを活かして実際に何かを作ったりするとより分野への理解が深まると思います。
課外活動
そもそも情報系には興味がなんとなくあるけど、特にどんな分野に興味があるかまだわからないという方は是非サークルなどに入りましょう。 課外活動では既に情報系のことを利用して色々なことをしている人がいます。そのような方と話すことできっとやりたいことの解像度も上がってくるでしょう。
広島大学には情報系の分野に関連することをしている課外活動がいくつかあります。 ここでは4つを軽く紹介します。
HiCoder
HiCoderは、コンピュータ系のサークルです。
初心者で何かを一緒に学んでいる方、ウェブサイトやアプリなどのような制作物を作っている方、競プロやCTF、Kaggleのようなコンテストに参加している方まで幅広くいます。 きっとあなたの興味持っている分野の方がいたり、興味を持つ分野を発見できるでしょう。 とりあえず入会しておけば間違いないです。
ゲーム制作同好会GSD
ゲーム制作同好会GSDは、ゲームを制作することに特化したサークルです。
大きく分けてプログラマ、サウンドクリエイター、イラストレーター、シナリオライターというような役割分担をしてゲームを作っています。 ゲームが好きな方が多いので、ゲーム好きにおすすめです。
GDSC Hiroshima
GDSC Hiroshimaは、Google Developer Student Clubs Japanの広島大学の支部です。
主にGoogle のテクノロジーに関心のある学生向けの活動をしています。
広島大学起業部 1st Penguin Club
広島大学起業部 1st Penguin Clubは、広島大学の起業部です。
起業に関心のある学生がほとんどですが、その方と一緒にアプリやサイトを作成するプログラマとして参加する人もいます。そのため、起業にある程度関心のある方におすすめです。
就活
広島大学の情報系の就職活動についても紹介します。
例えばIT企業にプログラマとして就職するには、何かしらの個人で開発した制作物、チーム開発経験、インターン・バイト経験があると望ましいです。
以下の流れが就活に有利です。
- 個人で何かしら制作物を開発し、プログラミングスキルを身に付ける
- ハッカソンに参加して、チーム開発経験を体験する
- インターンやバイトで、実際の業務に触れる
- 早期選考・本選考に応募する
近年は、オンラインでこれらが完結することもあり、田舎にいたからとても就活が不利だと感じたことはありません。
しかし、都会に比べるとハッカソンや講演会のイベント、開発系のバイトなどが圧倒的に少なく本職の方と出会う機会が少ないことがデメリットです。 例えば、私がもし東京にいたら42tokyoに参加したかったです。
最後に
結局は、どこで学ぶかというような環境にあまり依存せず、自らその環境を活かして自分の思い描く姿に近づけるように行動したら、きっとその方向に近づきます。そのくらいの環境は広島大学には整っていると思います。
私は広島大学で学び、私の興味のある分野についての理解度や参考になる基礎知識を身に付けられたので後悔はありません。 このような環境を作ってくれた家族や大学、バイトやインターン、コンテスト、ハッカソンなどに感謝です。